流通科学大で行われた「きみと僕の夢のたね」の収録の模様
写真特集

 流通科学大学(神戸市西区)は「“なりたい自分”を発見する」を合言葉に、社会と関わりながら社会に求められる人材育成を進めようと「夢の種プロジェクト」を展開している。大ヒット番組を手がけるテレビマンらが参加する講義やテレビ番組制作などのユニークな取り組みを続けている。同プロジェクトの歩みと狙いを探った。

 ◇実学重視で一流クリエーターが講義

 「流通を科学的に研究教育することを通じて、世界の平和に貢献し、真に豊かな社会の実現に貢献できる人材を育成する」。流通業界の革命児で同大学創設者・中内功の建学理念だ。現在の中内潤学長もその精神を受け継ぎ、「実学の大学=社会に生かされた大学」を目指し、学生たちに実践を通じて「気づき」の機会を増やす大学づくりに取り組んでいる。

 例えば、初年度は「自分発見カリキュラム」を実施。入学後の半年間を、自分としっかり向き合う「気づき」の期間として、“なりたい自分”を発見することに集中する。コミュニケーションキャンプや自分が興味のある分野への「気づき」を促すための入門科目受講を通じて、後期の本格的な学びのスタートへ備える。中内学長は「自分が何になりたいか、気づいてから必要なものを学ぶことが重要だ」として、通常の大学のように語学・教養系科目を最初から必修にするのではなく、専門分野を決めてから必要科目を必修にした。

 「実学重視」の姿勢は、実社会の一線で活躍する人を講師に招く特別講義にも表れている。「ダウンタウンDX」などのバラエティーを手がけてきた読売テレビの西田二郎・編成企画部長や雑誌「関西ウォーカー」などの事業を統括するKADOKAWAの玉置泰紀・エグゼクティブプロデューサーを中心に、「水曜どうでしょう」(北海道テレビ)の藤村忠寿さん、「モヤモヤさまぁ〜ず」(テレビ東京)の伊藤隆行さんら著名なクリエーターが、テレビや雑誌などメディアの最前線の動きを語る特別講義「プロデュース論」を開講している。

 ◇学生によるCM制作からバラエティー番組まで

 そこで「講義を聴くだけでなく、学生たちにメディアの制作側に立つ経験をしてもらいたい」と、西田さんがCM制作を企画。学生のアイデアを基に、プランニングや撮影、編集などに学生も参加し、プロのクリエーターと共に本物のCMを制作した。CMは、実際に読売テレビで放送された。

 同大学卒業生を紹介する番組「イロトリドリ 夢を叶えた人達の人生」を読売テレビが制作し、好評だったことを受け、「夢の種プロジェクト」がスタート。昨年3月から大学を舞台にした「きみと僕の夢のたね」の放送を同テレビで始めた。アップルの創業者、スティーブ・ジョブズら偉人たちのターニングポイントとなった“夢のたね”を紹介したり、タレントが若者の「悩みの種」を解決しながら「夢の種」に変えていく内容。今年3月に収録された最新回では、MCでお笑い芸人の浅越ゴエさん、フリーアナの伊東紗冶子さん、お笑いコンビ「ミサイルマン」が同大学生や高校生たちの将来、恋や日々の悩みに答えている。

 ◇25日には「夢の種まつり」 名作アニメの舞台裏や泡パーティー

 25日には図書館前ステージなどで、アニメ「名探偵コナン」のプロデューサーらによる公開講義や大量の泡を降らせてストレス発散になると話題の「泡パーティー」などのイベント「りゅうか夢の種まつり」が開かれる。

 「ヒットアニメの裏側おしえちゃいます」と題して、「名探偵コナン」を手がける読売テレビの諏訪道彦・エグゼクティブプロデューサーと「黒執事」などを制作した「A-1 Pictures」の岩田幹宏チーフプロデューサーらが公開討論をする(午後2時から)。「きみと僕の夢のたね」(読売テレビ、関西ローカル)の拡大企画として、浅越さんと伊東さん、お笑いコンビ「品川庄司」の出演するステージ(正午から)。「解放」をテーマにしたイベントとして、スペインのクラブが発祥といわれ、日本の若者間でも話題となっている、大量の泡を浴びながら音楽やダンスを楽しむイベント「泡パーティー」を大学では初めて開催する(午前11時、午後1時10分、午後3時10分の各30分)。いずれも入場無料。 

提供:流通科学大学