英国ミルトンキーンズ市で運行を始めた非接触充電のEVバス
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 三井物産は、ワイヤレスで充電できる非接触充電技術を導入した電気バス(EVバス)の運行実証事業を英国ミルトンキーンズ市の路線バスで始めた。手間をかけずにこまめに充電できるようになるため、大容量の車載電池が必要なくなり、EVバスの採算性の向上に寄与できると注目されている。

 同技術は、地面に埋め込んだコイルを使ってワイヤレスでEVバスの底面からバッテリーに電気を送る仕組みで、バスは充電ポイントに止まり、ボタン一つで手軽に充電できる。同事業では路線の始点・終点に充電ポイントを設け、毎回充電することで車載の電池容量を減らすことができ、バスの本体価格や重量を経済性に合うレベルにできるかどうかを検証する。また、実路線での運行データを収集・分析し、他路線へ展開する場合に最適な車載電池容量や充電設備の数をシミュレーションするという。

 同事業は、世界のスマートシティ・低炭素プロジェクトを推進しようという同社の取り組みの一環として、同市、Arup社、Wrightbus社、Arriva社などと共に、今年1月から開始。最も乗客数の多い路線バスすべて(計8台)を非接触充電できるEVバスに置き換え、既に運行を始めており、期間は5年間を予定している。同社は「排ガスや騒音の改善が見込めるのではないか」と期待しており、今後は同市内での事業規模拡大や他自治体への展開も視野に入れているという。