「ヤサイクル」のシンボルマーク
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 横須賀軽金(神奈川県横須賀市)が実践する生ゴミを資源として活用した循環型社会を作り上げるための仕組み「ヤサイクル」を構築する取り組みがこのほど、地球の環境保全に向けた実践的な活動や温室効果ガスの排出削減に貢献する優れた取り組みを行った団体や個人を表彰する「かながわ地球環境賞」(地球環境保全活動部門)を受賞した。

 横須賀軽金は、金物工事、設計、施工会社として1992年創業。2008年に環境事業部を発足するとともに食品資源再生機器の販売などを手掛けるテックコーポレーションの販売店となり、09年にヤサイクル事業部を発足した。

 ヤサイクルは、ホテルや飲食店などから出た生ゴミを同社が販売する食品資源再生機器で堆肥(たいひ)化し、その堆肥を農家に無償提供して育てられた野菜などの一部を同社が購入し、ホテルや飲食店に販売するという資源の再生利用に取り組みながら、食文化を見直し地域の活性化へとつなげる循環型の取り組み。同社は野菜だけでなく、ジャムやソースなどの販売も行っているが、加工の過程で出たクズなどを堆肥化し、農家で肥料として用いて育てた野菜が販売されるという循環型の仕組みはそれぞれに取り入れられている。

 小野仁志社長は「参加しやすい仕組みにするためにも採算を生みながら社会貢献でき、携わる人みんなにメリットをつくる取り組みにしたかった」といい、現在、同社が販売する食品資源再生機器は横浜ベイシェラトンホテル&タワーズ(横浜市西区)をはじめ飲食店や保育園、学校、病院など約40軒で導入され、北海道から沖縄まで全国で約70軒の農家が提携している。小野社長は、今後についても「採算を生み出しながら、社会貢献していきたい」と語っている。

 かながわ地球環境賞は、神奈川県とかながわ地球環境保全推進会議が主催し、同県内に事業所がある企業や団体、県内在住、在勤の個人を対象に毎年選出。「地球環境保全活動部門」「温暖化対策計画書部門」「温室効果ガス削減技術開発部門」の3部門で表彰している。