日本パブリックリレーションズ協会が最も優れたPR活動を表彰する「 PRアワードグランプリ」の2012年度の表彰式がこのほど東京都内で行われ、電通パブリックリレーションズが昨年に続き2年連続でグランプリを獲得した。受賞したのは日本赤十字社(日赤)とともに実施した「もっとクロス!計画~日本赤十字社PR力強化プロジェクト~」で、同社のグランプリ受賞は5度目。

 「PRアワードグランプリ」は、コミュニケーション技術の向上とPRへの理解促進を目的に01年から実施。今回は、コーポレート・コミュニケーション部門、マーケティング・コミュニケーション部門、ソーシャル・コミュニケーション部門、イノベーション部門の4部門で募集を行い、23件の応募があった。宣伝会議の田中里沙副社長や評論家の大宅映子さんら4人の特別審査員と各部門の審査委員長4人、一般審査員36人の投票によって選出された。

 「もっとクロス!計画」は、日赤のPR力の強化を目的に07年9月から開始。プロジェクト名には「社内でもっとクロス(連携)して、もっとレッドクロス(赤十字)に関わる人を増やしていこう」という意味が込められている。6万人を超す職員一人一人のPR力を磨き、内部連携を強め、発信力を高めるという活動で、セミナーなどを通し「伝える意識と技術」の向上をはかり、08年度には優秀な事例を表彰する「もっとクロス!大賞」を開始。優秀事例からノウハウを共有し、互いに学び合う企業風土を醸成。

 11年3月に発生した東日本大震災の際には石巻赤十字病院をはじめ、全国から駆けつけた救護班のメンバーらが積極的に被災地の状況を発信。さらには国際赤十字と日赤の広報担当者が連携して世界186カ国の赤十字ネットワークを通じて情報を伝え、ニューヨーク・タイムズをはじめ多くの海外メディアで取り上げられた。その結果、100カ国の赤十字を通じて980億円を超す寄付金が寄せられ復興支援事業に活用されている。

 表彰式では、部門最優秀賞も発表され、コーポレート・コミュニケーション部門に大広と博報堂関西支社の「『元気な大阪』体験取材プログラムで5つのWIN OSAKA発見隊」、マーケティング・コミュニケーション部門に電通と森永製菓の「森永製菓『森永甘酒』のための甘酒市場活性化を目的としたPR活動」、ソーシャル・コミュニケーション部門にブルーカレント・ジャパンの「熱中症や感染症による『脱水状態』に対する正しい知識の認知向上 教えて!『かくれ脱水』委員会」がそれぞれ選ばれた。イノベーション部門は応募がなかったため該当者なしだった。(毎日新聞デジタル)