「なんとかしなきゃ!プロジェクト」実行委員会の勉強会に登壇したプラン・ジャパンの後藤亮さん
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 国連が新たに制定した「国際ガールズ・デー」(10月11日)を前に、「なんとかしなきゃ!プロジェクト」実行委員会はデー初回を迎えるにあたり、8日に東京・渋谷の国連大学でイベント「スタンド・アップ・テイク・アクション2012 ~Girl’s Impact−−ガールが世界を変える~」を開催すると発表した。

 国際ガールズ・デーは、経済的、文化的理由で学校に通えない途上国の女子や社会的に差別を受ける女子の地位向上を目的に11年12月の国連総会で制定。「なんとかしなきゃ!プロジェクト」実行委は、国際協力機構(JICA)と国際協力NGOセンター(JANIC)、国連開発計画(UNDP)で結成しており、一般市民に国際協力の場を提供したり、途上国の現状を伝える活動を行っている。

 イベントでは、国連広報センターの山下真理所長や、国際ガールズ・デーの制定を国連に働きかけた国際NGO「プラン・インターナショナル」のティプケ・バーグスマ国際本部副CEOらによるセミナーが開かれるほか、尚美ミュージックカレッジ専門学校(東京都文京区)のダンス学科の女子生徒によるダンスパフォーマンスも披露される。

 報道関係者向けの勉強会がこのほど東京都内で開かれ、「国際ガールズ・デー」の概要や途上国の女性・女子の現状についてレクチャーし、活動への理解を訴えた。勉強会にはJICAの久保田真紀子さんや国連広報センター(UNIC)の岡野隆さん、プラン・ジャパンの後藤亮さんが登壇。岡野さんは、途上国が抱える10代前半の女子の結婚・出産の問題を説明し「しっかり学校に通うことによって若年婚は避けられる。初等教育の普及の問題は改善はされてきてはいるが、国際ガールズ・デーが制定されたのは大きな意味がある」と話した。

 プラン日本支部で広報を担当する後藤さんは、制定までの道のりを説明したほか、「レイズ・ユア・ハンド~世界の女の子のために手を上げよう!~」という写真を使ったキャンペーンを紹介。同キャンペーンは、女子に向けたメッセージを書いた紙を持ち、手を挙げた写真をプランのホームページに投稿し、集まった写真を国連事務総長や各国の支援機関に届けるというもので、「元気に子どもたちが手を挙げる姿が世界中に広がってほしい」とPRした。

 また、人口の約8割が貧困層とされるアフガニスタンで女性支援活動を行っている久保田さんは、同国の現状を報告。同国の貧困層は慢性的な栄養不足に悩まされていることや農村部で若年結婚が横行しているなどの問題点を挙げ「成果が出るまで時間がかかるが、息が長く、質の高い支援をすることが重要。現地の人材の育成が鍵になる」と展望を語った。(毎日新聞デジタル)